社会的に最適な教育支援制度を考えてみよう(その2・奨学金)
こんにちは。
前回の記事の続きです。
エントリーNo.1 奨学金
まあ、一般的に教育支援制度と聞いて思い浮かぶのは奨学金制度ですよね。
前回の判断基準をもう一度記しておくと、
①資金制約の緩和
②教育の機会平等
③私的収益率の向上
④政策の簡素さ
この4つでしたね。
まず①の資金制約の緩和についてなんですが、これはいいですね。(というか教育支援制度は①がなければ意味ない気はするけど)奨学金制度によってそのままでは教育を受けられなかった人でも、いわば借金ですけど資金を調達することによって資金制約は緩和されますね。貸与利率が一般的な融資よりかなり低いのもいいですね。
②ですが、これも満たしていますね。親の所得に関わらず奨学金を受けられるので、教育の機会平等は果たせています。
③の私的収益率の向上は微妙ですね。結局奨学金は借金みたいなもので利子を付けて返さなくてはならないので、私的収益率に変化は与えないですね。また、将来この奨学金を返済するとなると景気や市場の変化など将来の不確実性の影響をモロに受けてしまいますね。
奨学金制度の最も弱い部分がこの将来の不確実性だと思います。返せる見込みがなければ当然奨学金を借りようとしないので、受けられる教育が受けられないなんてこともあるかもしれませんね。いかに将来の期待を持つことができるかという部分にもかかってきますよね。
④の政策の簡素さに関しては単純でわかりやすいですよね。まあスキームとしては利息付けてお金貸すだけなので非常にシンプル。簡素さに関しては◎ですね。
次回は教育無償化について考えていきたいと思います。
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