トランスジェンダーの女性用トイレの使用と右翼について:雑感

こんにちは。よもぎです。

定期考査直前で、明日には語学のテストがあるにもかかわらずちょっと物書き欲が出てまたパソコンの前に向かい始めました。こんなんで大丈夫なのでしょうか。。。


さて今回は先日判決が出たトランスジェンダーの方の女性用トイレの使用について思いついたままの感想をつらつら書いてみようかと思います。


事の顛末はこちらから。

なんかメディアから「違法とする!」という判決だけが強調されて、多くの人がある種の誤解を抱いているような気がするのですが、NHKのこの記事はしっかりまとまっていて参考になりました。


この記事もしかしたらいろんな人を敵に回してしまうかもしれないので先に私の立場を言っておきます。

結論からしてこの判決は妥当だと思います。(はい、もう嫌と思った方はブラウザバックをお願いします)

ただ、今回のケースがかなりレア中のレアだったので、今回の判決が他の判決に伝播するかどうかと言われるとわかりません。

まず背景事情として、以下の3点がありました。

・この方は性同一性障害と診断され女性ホルモンを投与している
・健康上の利用で性別転換手術を受けていない(受けられない?)
・他の階の女性用トイレを使用してトラブルがない

この3点があったからこその判決であったのではないかと私は思っています。

弁護士出身の渡邉惠理子裁判官と、裁判官出身の林道晴裁判官は「こうした問題を調整するには、長年にわたって生物学的な性別に基づく区別がされたトイレを利用してきた職員への配慮は不可欠で、性的マイノリティーの職員の事情や、不審者の排除など、施設の状況に応じても取り扱いは変わり得る」として、個々の事例に応じた対応が必要だと指摘しました。

そのうえで「可能なかぎり両者の共生を目指し、マイノリティーの法的利益の尊重に理解を求める方向での対応を期待したい」と述べました。 
ーNHKの記事より 

判決においても「個々の事例に応じた対応が必要」という主旨の話になっていますからね。

今回のケースだと経産省と既に交渉していて他の階の女性用トイレの使用はできるんだしそりゃ改善されないのもおかしいだろ……としか思えんのです。

勘違いしてはいけないのが、これが「トランスジェンダーの方が”一般的に”女性用トイレを使用していいか」の是非の話ではないということ。これまたマスコミ批判になって申し訳ないのですが、ニュースなんかでは「違法!」という判決が独り歩きしてしまってまして、、、世間一般ではこうした伝わり方になっていないか危惧しています。。。

よくネットで右翼の人が主張する「トランスジェンダーの人が女性用トイレに入ってくるんじゃないか」的な論が見られますが、そんなのはダメに決まってますよ。彼らの主張する「自分が女性と言い張るただ女性用トイレに入りたいだけの男性が現れるのではないか」という論はまあごもっともなのですが、彼らのタチ悪いところはなんというかしつこいというか。

「元からダメだしこれからもダメに決まってんじゃん!!」って何度言っても「いや懸念が~」ってだから何度も言ってるじゃんダメなのはわかってんだって!っていう永遠にループが繰り返されるのです。

ほんで今回のようなレアケ:明らかにそうしたトラブルが露見されていないそんな状況でも彼らは拡大解釈して「判決が!」とか言い出すわけですからね内容読めよと。

まあ確かに欧米で見られる行き過ぎた世の中というのはシスジェンダーの方にとって生きづらそうだなあ良くないなぁと思うのですが、かといって例えば今回の判決が誤解をもって伝えられるとむしろトランスジェンダーにとっては辛くなるわけですよ。

例えば就職の際にトランスジェンダーの人は経営にとってリスキーだからちょっと雇うのやめとこうかなぁ…とかなる可能性だってあるわけですよ。大企業なんかはまだしも、小規模事業者だと全然ありうる話だと思うんですよね。

今回の判決だって、よりよい共生のためにみんなで解決していこうよ、というニュアンスの込められたものだと私は理解しています。あらゆる物事でマジョリティとマイノリティは生じてくるものですから、みんながハッピーになれる世の中をみんなで作れるといいな、と願ってます。


まあ経産省の女性用トイレの判決から少し壮大な話になってしまいましたが、思いのまま書いていくつもりだったのでたまにはこんな記事もいいでしょう笑

それではまた

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