~グロリアス~ 美しさが凝縮された横浜FM vs 川崎Fの決勝点を考察
こんにちは。よもぎです。
久しぶりに川崎フロンターレに関する記事をエントリしていこうと思います。
7月15日に行われた横浜FMと川崎Fの試合、凄かったですね。
本当ならマッチレビューでも書いてやろうかと思ったのですが、今日は最後の得点シーンだけ(とか言いつつ試合の流れも少しは)考察していこうと思います。
ちなみにマッチレビューに関してですが、せこさんが相当気合の入ってるマッチレビューを書かれていたので紹介させていただきます。
さて、私のブログでは得点シーンに注目しておこうと思うのですがその前に。この試合は途中交代とフォーメーションチェンジが大きなターニングポイントとなりました。その中で途中交代の最後の得点に絡んだのは川崎は遠野・瀬川・大南の3人、一方横浜FMが絡んだのは畠中・喜田・杉本・植中の4人。
特に横浜FMは左SBの永戸が試合終盤に負傷退場していまして、本来中盤が主戦場の喜田がそこに入っていました。
また、ピッチコンディションはとても暑く湿気のあり、その一方でゲーム展開は前半から強度の高く、スピード感のある試合。後半15分あたりからは両チームボールを運ぶテンポが明らかに下がっており、象徴的だったのはマリノスの不動の中盤、渡辺が足を攣っている素振りを見せていました。この辺りも決勝点に絡んできます。
それではいよいよお待ちかね、決勝点の考察。
まず決勝点に関してはJリーグ公式ツイッターが動画をアップしていたので、こちらからご覧ください。
ゴール前で華麗に崩す❗️❗️車屋紳太郎 が最後に押し込んだ🔥
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) July 15, 2023
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J1リーグ 第21節
🆚 横浜FMvs川崎F
🔢 0-1
⌚️ 90+4分
⚽️ 車屋 紳太郎(川崎F)#Jリーグ#横浜FM川崎F pic.twitter.com/xh1CbznN7t
後半ATの決勝点、それも川崎にとってみれば首位から奪ったとだけあって非常に大きな意味を持つ得点となりました。川崎ファンの私はライブで見ていたのですが得点時にはわぁわぁ言ってました笑
得点はコーナーキックの流れからになりました。動画は遠野がボールを保持するところから始まっていますが、一度は弾き返され仕切り直そうとしているところ。シミッチ・橘田・山根が最終ラインとなり、CBの3人が前線に残っていました。
起点はコーナーを蹴った遠野から。遠野が中央に向けてドリブルを開始し、マリノスの植中を釣りだしています。これによってマリノスディフェンスが中央に視点をもってかれたのと同時に植中が釣りだされたので喜田と渡辺の間のゲートがぽっかりと空いています。
中央にいる杉本のポジションは一旦脇に置いといて、、渡辺はワイドにいる家長にピン留めされているし、喜田はポジションの慣れがなかったのか、内側に寄りすぎているように見えます。
次に遠野から瀬川にパスしたのですが、瀬川のトラップも丁寧で良かったですね。少し手前にボールを置くことでエドゥアルドを少しつりだしています。またこの時に喜田が大南の位置を首を振ってちらっと確認して首を戻した次の瞬間―――
大南「GO!!!」
あれ、大南ってラインブレイカーでしたっけ(笑)
そしてそれにすかさず反応した瀬川は少し浮かせた完璧なスルーパスで大南へ。レイソルコンビのさすがの連係プレー。瀬川の相手を背負ってからのひっくり返すパスがえろすぎて何度でも見れちゃいますね。
そしてそれにもう一人反応していたのが車屋。大南にパスが出て通ると確信した次の瞬間スプリントをかけ、畠中を置き去りにします。
そしてそこに大南がパス―――そして、、、
車屋は最後ボールの上に乗っかるような格好になりましたが足裏で合わせて体ごとねじ込みました!!!今日の試合に懸ける思いが伝わってくる気迫のゴールでした。
マリノスのゲートが封鎖できていなかったところもありますが、大南も大南でラインブレイカー顔負けの抜け出し、涼しい顔してやってますがGK一森の脇をすり抜けるパス、、、本当にCBですか大南…(褒めてます)
そしてDAZNの画面で抜かれたのは車屋に駆け寄る高井(CB)と佐々木(WB)と、コーナーの流れであったとはいえ守備陣がゴールシーンに関われたのはごほうびなのではないかなんて思ってしまいます。
だってなんといってもJ屈指の3トップに度々ゴールを脅かされながら0で耐えて、、、特に山根なんかは今季ベストと言っていいほどスーパーでしたけど、耐えて耐えて最後に転がり込んできた絶好機を決めきる…というのはドラマにしても完成されすぎやろ、と思いますね。
前半なんかはオフサイドになった幻の得点シーンを除けばほぼ防戦一方で、20分過ぎ以降はハイプレスも持続せず自陣に押し込まれる状態が続いていました。川崎は途中交代を駆使して流れを引き寄せて、決勝点直前まで押せ押せムードにもっていけたのも大きかったですね。
またこれは様々な方が言及しているのでここで言う必要もないのかもしれませんが、瀬川0トップ・3バックを採用したのも流れを引き寄せる要因になりましたよね。得点に絡んだ瀬川の献身性はPK奪取にもつながりましたし、WBを置くことで幅を広く使っての攻撃も効果的でしたし。(86分のシーンなんかは決まってさえいれば…というのもありましたし)
さて今節で首位が入れ替わったので2戦連続首位決戦というのも珍しいですが、次節は神戸が相手となります。難しいシーズンを送っている今年の川崎ですが、徐々に復調している印象ですし、神戸を食って優勝を現実的なものにしていきたいですね。
それではまた。
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