高速道路で渋滞の原因となるサグ部とは?

こんばんは。

年末年始の帰省ラッシュが続いていますが、今日も大和トンネルで9㎞の渋滞が発生したそうですね。

この大和トンネルは常に渋滞しているスポットとして有名ですが、大和トンネルが渋滞しやすいのはとある理由があるのです。

その原因とは「サグ部」今回はそのサグ部について解説していきたいと思います。

サグ部とは

まず「サグ」という単語は英語の「sag」から来ており、直訳すると「たわみ」という意味になります。つまり凹んでいる部分があるということ。

そしてサグ部とは何かということなのですが、下り坂から上り坂に変わる箇所のことを指します。横から見ると凹んでいるように見えることから、サグ部と呼ばれるようになったのですね。

なぜ渋滞が発生するのか

まずこちらの画像をご覧ください。
手前の坂は下り坂なのですが、途中で勾配が変わっています。奥は上り坂になっているのですが、人によっては下り坂に見えるかもしれません。

下り坂から上り坂に勾配が変わるとき、人間の目の錯覚で上り坂が下り坂に見えてしまうことがあります。上り坂であれば速度を上げなければならないのに、ドライバーからは下り坂に見えるので、速度を落としてしまいます。

すると後続の車も連鎖的にスピードを落としてしまい、渋滞が発生しやすくなります。


サグ部の対策

サグ部は1度建設してしまったものなので、対策することが難しいです。そもそもサグ部を作らないように道路設計するのが一番です。ただ、既存のサグ部に対して各高速道路会社も対策していないわけではありません。

例えば先ほどの首都高の画像ではエスコートライトというものを設置しています。これは一定間隔でライトを光らせて、ドライバーにとって速度を一定に保つようまさに「エスコート」してくれるライトとなっています。

このエスコートライトは交通容量・捌ける交通量が増加したとの研究もあります。興味がある方は以下のPDFをご覧ください。

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